読書感想文(「私たちはどこまで資本主義に従うのか」) [日記]
今週末は三連休という事もあり、読書に励みました。
そこで読んだ本がこちら。カナダの経営学者(経営思想家)であるヘンリー・ミンツバーグ氏の最新作で、「私たちはどこまで資本主義に従うのか」という本です。
発売されたのが去年の12月で、発売後すぐに買ったものの、諸事情により全然目を通せていなかった本でした。
この本、原題は「Rebalancing Society」(日本語版の表紙にも書いてあります)で、読んだ感想としては、原題の方がしっくりくる内容です。Amazonの読者レビューにも書いてありますが、「いまの行き過ぎたと思われる資本主義に疑問を感じるが、共産主義にも賛同できない」中で、私たちにはどのような社会づくりが必要なのか、という点について触れている本です。ものすごく大雑把なまとめですが・・・。
個人的には、著者の指摘には賛成で、政治および企業の行き過ぎに歯止めをかける第三の存在が台頭することによって、社会のバランスを取っていくのが望ましいと感じます。本では第三の存在は「多元セクター」と称されてますが、本に記載があるNGOやNPOだけではなく、いまは悪いイメージの方で捉えられがちな印象のある「ネットの声」だって、手続きさえ誤らなければ、第三の存在として、政府や企業の抑止力として機能し得るではないかと思います。
正直なところ、この本に書かれているような、いわば社会主義的な民主主義は、アメリカに比べて日本の方がその土壌があるため、多くの日本人にとっては、ミンツバーグ氏の指摘(分析)には特別な目新しさは感じないのかもしれません。ただ、この本の大きな価値の一つとして、北米に暮らしている人(北米の経営学者)でさえ、行き過ぎた資本主義への疑問を感じ始めているという点で、日本のこれからの社会における在り方にも大きなヒントになるのではないかと思いました。
ページ数も少なく読みやすいので、買うか借りるかして、一度読まれることをお薦めいたします。
買おうと思われた場合は、こちらからのご購入も検討されてみてください(笑)
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そこで読んだ本がこちら。カナダの経営学者(経営思想家)であるヘンリー・ミンツバーグ氏の最新作で、「私たちはどこまで資本主義に従うのか」という本です。
発売されたのが去年の12月で、発売後すぐに買ったものの、諸事情により全然目を通せていなかった本でした。
この本、原題は「Rebalancing Society」(日本語版の表紙にも書いてあります)で、読んだ感想としては、原題の方がしっくりくる内容です。Amazonの読者レビューにも書いてありますが、「いまの行き過ぎたと思われる資本主義に疑問を感じるが、共産主義にも賛同できない」中で、私たちにはどのような社会づくりが必要なのか、という点について触れている本です。ものすごく大雑把なまとめですが・・・。
個人的には、著者の指摘には賛成で、政治および企業の行き過ぎに歯止めをかける第三の存在が台頭することによって、社会のバランスを取っていくのが望ましいと感じます。本では第三の存在は「多元セクター」と称されてますが、本に記載があるNGOやNPOだけではなく、いまは悪いイメージの方で捉えられがちな印象のある「ネットの声」だって、手続きさえ誤らなければ、第三の存在として、政府や企業の抑止力として機能し得るではないかと思います。
正直なところ、この本に書かれているような、いわば社会主義的な民主主義は、アメリカに比べて日本の方がその土壌があるため、多くの日本人にとっては、ミンツバーグ氏の指摘(分析)には特別な目新しさは感じないのかもしれません。ただ、この本の大きな価値の一つとして、北米に暮らしている人(北米の経営学者)でさえ、行き過ぎた資本主義への疑問を感じ始めているという点で、日本のこれからの社会における在り方にも大きなヒントになるのではないかと思いました。
ページ数も少なく読みやすいので、買うか借りるかして、一度読まれることをお薦めいたします。
買おうと思われた場合は、こちらからのご購入も検討されてみてください(笑)
私たちはどこまで資本主義に従うのか―――市場経済には「第3の柱」が必要である
- 作者: ヘンリー・ミンツバーグ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/12/11
- メディア: 単行本
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nice!をくださった皆様、ありがとうございました。
by sonic (2016-03-26 19:27)